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René Lalique展
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友人とルネ・ラリック展を観に行ってきました。
ラリック=ガラスというイメージしかもっていなかったのだけれど、実はラリックはジュエリー製作者としても頂点を極めた人物だったのですね。
ということで今回の展覧会はジュエリー(作品+デザイン画)を中心とした作品約400点。

どれもとてもよかったけれど、やはり圧巻はチラシにも写真が使われているケシのハットピン。
省胎七宝(銀箔の上に金線をたてて釉薬を入れて焼き、その後で銀箔を酸で溶かしす技法)の花びらの青みがかった淡い緑が美しく、写真でみるよりずっとずっと立体的というか動きがあって、雄蕊の細かさ、芯の部分に至るまで細かく美しい細工は眺めていて飽きない。

この作品は四角いガラスケースに入れられて、部屋の真ん中にあるので後ろや横に回ってみることもできます。どの角度から見るのが一番好きかなあなんて思いながら回りをぐるぐると何度回ったことやら。

これに限らず、ラリックの宝飾品にはダイヤモンドなど宝石が使われていても、宝石がメインではなくて植物の姿を映し出すのに飾りとして使われていて、これみよがしではないところがよかった。

宝飾品の中では自然(特に植物)をモチーフにしたものが一番好き。
枯葉や枯れたアネモネなんて意外なモチーフも。

・・・こうして書いてみて、自分の言葉で伝えることの下手くそさ加減に嫌気が差すのだけれど、百聞は一見にしかず、機会があれば是非ごらんになることをお勧めします。

母が昔七宝を習っていたことがあったので、銀線七宝(銅版の上に1.5mmくらいの幅のリボン上の線をたてて絵を描き、その線の間を釉薬というガラスの粉のようなもので埋めていくという技法)の製作工程を目にしたことがあって、懐かしさを覚えた。
母を連れてきて見せたらどんなに喜んで楽しんだだろう、などとつい思ってしまう。
by bramble | 2009-07-13 01:25 | 観る・聴く
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