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音と記憶
毎週土曜日はハンガリー語のレッスン。
先週に引き続き今週も家や家具について学ぶ。
ちょっとずつでも語彙が増えるのはうれしい。
(動詞の活用が滅茶苦茶なのは相変わらずだけど・・・)

ハンガリー語にはいろんな種類のszekrény(戸の付いた棚)がある。

beépitettszekrény: (épit>épitett 英語でいうbuilt、つまり作りつけの戸棚。ウォークインクローゼットなんかもこれになる。
cipősszekrény:  cipő/靴の戸棚、つまり下駄箱。(下駄なんて最近は履かないけど)
ruhásszekrény:  ruhá/服の戸棚、つまり洋服ダンス。
éjjeliszekrény:  éjjel/夜、夜の戸棚。これはナイトテーブルかな。ベッドサイドにおいてライトとかコップなんか乗せとくような家具。 
bárszekrény: bárは文字通りバー。お酒を入れておく戸棚。
tálalószekrény: tálalóは英語でいうpantry。 食器棚。
könyvszekrény: könyv/本の戸棚。これは簡単。本棚。ただし、本棚の場合にはkönyvespolcを使う方が一般的らしい。polcは棚。

宿題でkonyha/キッチンについて書いた。
A konyhában egy nagy fütűszekrény van, azon mikrohullámú sütő van. Van egy tűzhely és konyhai mosogató. Nagyon szesretek fözni.
台所には大きな冷蔵庫があって、その上にはオーブンレンジがあります。コンロと流しがあります。私は料理するのが好きです。
・・・実はここで私は大きな間違いをしている。ハンガリー語がわかる人が見たら大爆笑するような。

Fütűszekrény。私は冷蔵庫、のつもりだったけれど、冷蔵庫はhütűszekrényなのだ。Hütで冷やす、つまり冷やすための戸棚。(日本語の冷蔵庫という漢字と似てる。)ところがFütは温めるという意味なのだ!つまり保温庫というか加熱庫というか。(笑)
英洪辞書でfridgeから引いたのはいいけれど、どうやら頭の中で唱えるうちにhがfに変換されちゃったらしい。HとFの音は聴覚・発音レベルでは判別できているんだけれど、どうも記憶にするとごっちゃになるみたい。実はRとLがそうだったりする。FとHでもそうだとは初めて気が付いた。記憶する段階でなにかが整理されちゃうのか、変換されてしまうのか。

単語を覚えるときにはだいたい頭の中でも文字として記憶されるのだけれど、そういうときにはこの混乱はほとんどない。むしろ、短期間の記憶(ぱっと聞いて、ぱっと書き写すような、数秒単位の記憶)でこの混乱が起こる。つまり私は音を聞きながら考えて判断してるということなんだろうと思う。聞くだけではちゃんと判別しきれてないというか。
それが証拠、かどうかわからないけど、私は発音を視覚に頼ることが多い。ことになじみのない音(日本語や英語にない音)だとことさら。オランダ人に「こんにちは」を教わったときもそうだった。なんど繰り返してもらってもよくわからなくて、Goedemiddagと書いてもらってやっと自分でも発音できた。つまり聞き取り力半分、残りはアルファベットから判断してるってことか。(ちなみにオランダ語でgはドイツ語やスコットランドのchに近い音。ヘデミッダッハ/フドミダッハ、でも違うんだけどそんなような音になる。)

人間の記憶の仕組みってどうなっているんだろうなあ・・・
by bramble | 2006-10-15 14:50 | magyar
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