人気ブログランキング | 話題のタグを見る
寿命が縮む Σ( ̄ロ ̄lll)
今晩、両親といつもの場所でいつものように会った。
私の家からは1時間以上、両親の家からはタクシーで30~40分の場所。
夕食を食べ、喫茶店でいろいろ話をしたり報告をしたりして、別れたのが8時過ぎ。
私はちょっと寄り道をしたので家に着いたのは10時前。

いつも家に着くと、とっくに帰宅している両親に電話して改めてお礼を言ったりするけれど、今日は電話をかけてもかけても応答なし。
最初は道が込んでいるのかと思ったのだけれど、それから30分以上何度も何度もかけても応答はなく、父親の携帯に電話するも「ただいま電波の届かないところにいるか、電源が切られています」の自動メッセージ。(機械嫌いの父は携帯電話の電源をすぐに切るという悪い癖がある。)
どう考えてもこれだけ長い間電話にでないというのはたまたま出られないという状況とは思えず、ものすごく心配になってきた。心臓バクバク。口の中はカラカラ。




両親もだいぶいい年だし、母親は一昨年入院したことがあるのでとたんに心配になる。どちらかが帰る途中で具合が悪くなったとか?駅の階段から落ちて怪我したとか?帰りのタクシーが事故にあったのでは?家に帰ったら強盗がいたとか?まさかうちが火事?
悪いことが次々と頭の中に浮かんできて、私はもう大パニック。
最近両親の住む集合住宅は建て替えの予定があるのでご近所は次々引っ越したり、そのあと短期で別な世帯が入居したりで私にとって親しいご近所というのがない。
家から両親のところまではタクシーを飛ばしても1時間以上かかるし、その間にもっと困ったことになっていたら・・・?(心配がここまで来ると最悪のシナリオばかり頭の中に浮かんでくるのだった。)

いろいろ悩んだ挙句に思い切って両親の住む地区の警察署に電話した。
事情を説明し「大変申し訳ないのですが、近くの交番から様子を見に行っていただくわけにはいかないでしょうか?」
担当の人は「え~っとそれは本来できないことになっているんですが...でも、緊急のようですし、行けるかどうか確認してみましょう。110番通報が入っていたら行けないんですが、とにかくまたこちらから電話しますから」
連絡先をうっかり自宅の電話にしてしまったので、返事があるまで出かけられなくなってしまった。(バカだ...)

別れた駅の前にも交番があったはず、と思ったけれどもネットで調べても交番の電話番号というのは見当たらなかった。消防署に電話してその駅のあたりで救急車の出動要請があったかどうか聞いてみようかとかいろいろ考えたがどの消防署に電話すべきかもわからず、結局やめた。

警察からの電話を待つ間にも何度も電話するけれど、やはり応答がない。1分以上も呼び出し音が鳴り続けるなんてあの小さい部屋ではありえない。パニックの頂点に達しそうになった私は親友の家にも電話する。彼女は私と比べて両親の家から1/3位の距離に住んでいるのでいざとなったら力になってもらおうと思ったのだった。
親切な彼女は様子を見に行ってあげると言ってくれた。夜遅いので申し訳なかったけれど、お願いした。

・・・と30分以上たって、電話。
なんと父からだった!
思わず「どこにいるのよ?!」
「家だよ。電話の調子がおかしかった(後でよくよく聞いたら電話のコードが抜けかかっていたらしい!)」
心配して警察にも様子を見に行ってくれるようにお願いしちゃったわよ!というと「ああ、それでか。いきなり警察が来てなんだかわからないことを言うからうちは呼んでませんよって言ってやった」
・・・(T△T)だああ。だから私が呼んだんだってばあぁぁ。
「あとでまた電話するっ!」と急いで切ったところに、警察の担当の人から電話があった。
「ちゃんと家におられたようですね」
「す、すみません!たった今父からも電話がありまして…大変ご迷惑をおかけしました」
「いえいえ、無事でよかったですねえ」
情けないやら、心配して便宜をはかってくれた警察の方々には申し訳ないやら、ひたすら謝りに謝った。お礼ももちろん言った。
あ、大変!親友に電話しなくては。
彼女に電話して「今どこ?もう出ちゃった?」と聞いたらば「バイク置き場」。
気がつけばボボンボンと背後にエンジンの音。
両親が無事だったことを説明し、謝り、そしてお礼を言った。

もちろん、この後、両親に電話し、父に向かって大説教。
頼むから携帯電話は常時電源入れっぱなしにして、充電スタンドに立てといて!

も~、寿命が縮みました。はぁぁぁ。でも何事もなくてよかった。

笑って許してくれた某警察署のYさん、わざわざ様子を見に行ってくださって(だのに父から「呼んでないよ」と迷惑そうに言われてしまった)おまわりさん、本当にすみませんでした。そしてありがとう。日本の警察はほんとに親切です。
そして、私の窮地を察してすぐに「代わりに行ってあげる」といってくれれた親友。
いつもいつも力になってくれてありがとう。役に立つより迷惑かけてばかりでごめん。
(親友?古い付き合いだけど親友じゃない、といつか言われるんじゃないかとびくびく。)

いろんなものごとのありがたみが改めて身にしみた夜でした。
しくしく。
by bramble | 2006-07-30 23:56 | 日常のひとこま
<< 理解できない。 香箱 その2 >>