人気ブログランキング | 話題のタグを見る
『オリガ・モリソヴナの反語法』
米原万里が亡くなったことを嘆いたのはいつだったか。

今日たまたま立ち寄った本屋で彼女の小説『オリガ・モリソヴナの反語法』が平積みされているのを見かけて思わず買ってしまった。
まだ読み始めたばかりだけれど(帰りの電車の中で読み始めたので)最初からぐいぐいと引き込まれてしまう。主人公の志摩は米原万里自身の投影だと思われるけれど、実際の体験に基づいて描かれているせいか登場人物はみなとても生き生きとしていて、最初から自分自身が志摩を通して実際にものごとを体験しているかのような錯覚さえ覚える。

それにしても、米原万里が亡くなったのは本当に惜しい、としかいいようがない。
今後の作品を楽しみにするということができなくなってしまったのだから。
by bramble | 2006-07-09 04:10 | 読む
<< ああ、よかった。 ローズ・イン・タイドランド T... >>