人気ブログランキング | 話題のタグを見る
東京
外国からのお客さまが来たときに、私が案内するゴールデンコース。
皇居→上野公園→浅草→浜離宮→汐留→銀座。
時間や相手の体力によってはこれに明治神宮が加わったりもする。
日本らしいところが見たいと言う人、歩くのが好きな人向き。

今回も皇居からスタート。
皇居は広いので、いつもどこにしようか迷う。
日比谷から皇居前広場に出るのもいいし、九段下から北の丸公園というのもあるし。でも今回は東御苑にしてみた。

東京_d0065545_215222.jpg

大手門。お堀に柳、石垣に白い壁、瓦屋根。
おお~と感激してもらえるのがいいですね。

東京_d0065545_2202393.jpg

茶室、松の木、ツツジ。

東京_d0065545_2214098.jpg

ツツジがもう咲いているとは思わなかった。色鮮やか。
イタリア人も"bello, bellisima!"(きれいだ、最高にきれいだ!)とさかんに写真を撮っていた。

東京_d0065545_2284890.jpg

水のある風景は美しい。




東京_d0065545_2311430.jpg

上野公園。
西郷さんの銅像を眺め、寛永寺の由来を説明し(京都の清水寺を真似て作られたことなど)、文化会館、西洋美術館、科学博物館、国立博物館、東京都美術館、動物園...があるのだということを説明しながらひたすら歩く。(笑)
(旧音楽学校の奏楽堂まで行ってもいいけれど、その途中でホームレスについて説明しなくちゃならないことになる。日本にもそういう側面があるのだと理解してもらうのにはいい機会だけれど。)
広々としているし、噴水もあるし、桜の季節はもちろん葉桜もまた気持ちがいい。

東京_d0065545_2492356.jpg

浅草。
雷門のあたりには、この頃は車屋さんが多い。
そう、人力車!
ここ数年急にでてきて、結構人気があるようだ。

東京_d0065545_251351.jpg

仲見世。
漱石の『坊ちゃん』にも出てくる梅林堂はまだ残ってはいるものの、紅梅焼は作る職人さんがいなくなって、もう売っていないらしい。そして、昔は無かった「名物」(?)を売る店がものすごく増えた。揚げまんじゅうとか。ちょっと寂しい。(感傷というやつね。)

東京_d0065545_31276.jpg

浅草寺。
手前にある線香のもうもうと煙を上げているところ、これも外国人には受ける。からだの悪いところに煙をすり込むとよくなると信じられているんですよ、なんて説明すると頭なんかにすり込んでみたりして。(笑)

東京_d0065545_314831.jpg

これも浅草新名物?江戸時代にあったような屋台(杉浦日向子の本なんかに出てたような気がする)でどら焼みたいな皮をふたつに折った中に餡の入ったお菓子を売っている。
売り子さんがちょんまげのかつらをかぶっているのが微笑ましい。

東京_d0065545_3162929.jpg

水上バスで隅田川をくだり、日の出桟橋を目指す。
アサヒビールの社屋はコップに入ったビールを模していて楽しい。(白い泡が乗ってるところなんか特に。)
横の金のオブジェの乗っかったビルはビヤホール。
このオブジェ、有名なフランスの建築家がデザインしたらしく、flame d'or (金の炎)なんだそうだけれど、誰の目にも炎にだけは見えない。よくて「人魂」だもの。そしていつの間にかこのビルの通称は「う××ビル」になってしまったのであった。(笑)
(ということをもちろん外国人にも説明する。はっはっは。)

東京_d0065545_3203465.jpg

ちょっと時間が遅くなったので、浜離宮には間に合わず、
日の出桟橋から汐留に出る。
汐留は旧新橋停車場あたりが素敵。
古いものと新しいもの。

東京_d0065545_2358342.jpg

カレッタ汐留の46階に上がれば、東京湾と、銀座方面が一望できる。夕暮れ時は特にお勧め。夜景が美しいので。
今回は雨が降ってもやってしまったのが残念。

東京_d0065545_23595382.jpg

銀座。
土日は歩行者天国。大通りのまんまん中を大手を振って歩けるのが楽しい。

東京_d0065545_023130.jpg

銀座の締めくくりは東銀座の歌舞伎座。
日が暮れてきて、こんなふうに灯りがともりはじめると、なんとなくOperaház(オペラ座)を思い出す。
歌舞伎のチラシには役者の写真が出ているのでそれを見せる。女形の写真を指差して、「これも全部男が演じているのだ」といったら目を丸くしていた。

これでお終い...なのは私の観光案内だけであって、イタリア人との夜はこれからなのであった。
散々歩いて喋って、これだけ歩かせれば疲れておとなしくなるだろうと思った私が甘かった。イタリア人の方が俄然体力があるのであった。疲れて電池切れになったのはむしろ私の方でした。あ~あ。
(でもね、楽しかった。なんでもよろこんでくれる人というのは本人だけじゃなくてまわりも幸せにするものなんだとしみじみ。)
by bramble | 2006-04-25 03:48 | 日本にようこそ
<< 旅の指さし会話帳 箱根 >>