子どもの頃、「小麦のフスマ」ってなんだろうと思っていた。
フスマといえば襖、木の枠に紙を何重にも貼った 引き手の付いた建具しかしらなかったから。 何かの本で飢えて「フスマのだんご」を食べる話を読んで 子どもが襖から紙を引きちぎって食べる様子が目に浮かび 不思議で仕方がなかった。 もちろん今はフスマは麩(もしくは←と言う字を書くらしい)であることを知っている。 糠と同じ、つまり穀物を包んでいる皮のこと。 なぜか世間ではフスマというよりは英語のbranブランの方が通りがいいようだけれど。 昔は「要らないもの」とされてきたけれど現在では繊維質が豊富でからだにいい、ということで、フスマの入った全粒粉のパンやらオールブランなんていうシリアルももてはやされている。 で、このMDF(中密度圧縮合板というらしい)さながらの厚板がなにかというと、そのブランなのであります。 パッケージにScandinavianとあるとおり原産国はノルウェー。 Oat bran enriched crispbreadとありますが、原材料はとみると「小麦のフスマ、オーツ麦のフスマ」とこれっきり。Enrichedもなにも、100%フスマ!なのでした。 かじってみれば、バリバリ、ボソボソ、ゴソゴソ...とあまり心楽しくなるような食感ではありません。 でも、これにこってりとバターを塗りつけ、またはサワークリームを塗りつけ、もしくはクリームチーズを塗って食べるとしみじみと幸せ♪...と思う私はやっぱりヘンなんでしょうねえ。 ちなみにドイツのVollkornbrot(まるごと麦粒の入った黒くてごっちりと重いパン)なんかも好きなもので。穀物の味わいが好き、なのかな。 ※健康のために食べているわけではないのはバターの類を「こってり」塗るあたりで明らかですが。(笑) ついでにもうひとつ、最近のお気に入り。 英語でciderサイダーといえば、日本語の炭酸水とは別物で、フランス語のcidreと同様(たぶんこちらから来たんでしょうが)りんごで造った発泡酒です。 ワインと同じ760mlの瓶で700円くらいというお手軽さ。 Sec(ドライ)よりはdoux(スイート)が好きです。 フランスといえばワインですが、葡萄は暖かい土地のもので、北の例えばブルターニュあたりになると葡萄ではなく林檎に成り、作られるお酒もワインからシードルになるんですね。 かくして、食欲の秋はふけゆくのでした。
by bramble
| 2005-11-15 23:52
| 食べる・飲む
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