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脱酸素剤の威力。
先月のことですが、職場で各自に配られている(机の下に置かれている)非常持ち出し袋の中身の交換がありました。
蛍光色、背負うための紐のついた袋に入っているのは
・ヘルメット
・ビニールレインコート
・ペットボトル入りの水
・乾パンの缶詰
・名前がわからないけど折ると光を発するもの

で、今回は水、乾パンと発光するものの交換でした。

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賞味期限まであとちょっと、というところ(でした。交換当時は。)
新しいのをもらったら、古いのは廃棄処分ということで、それでは古いのを食べちゃおうか?というのが人情。
いやいや、もったいないし。
で、缶を開けた同僚数名が「変なにおいがする~!」
問題の缶を受け取ったらたしかにむわ~んと。
なんというか、油のまわっちゃった(要するに油の劣化した)臭い。

好奇心旺盛な私、自分のも開けてみたらばやっぱり同様の臭い。
うえええ。
向かいの席の同僚が「これ、なにかあったら食べるんですよねえ?」
「まあ、どのくらい切羽詰まってるかにもよると思うけど...」と私。

ためしに1個齧ってみたらば(←チャレンジャー)、缶を開けたときほどの臭いは感じられないものの、まあお世辞にもおいしいとは言い難く。

ところで、私の袋にはもうひとつ、別のブランドの缶入り乾パンが入っておりました。
期限はなんと2004年。
好奇心に火がついちゃった私は...



こんなことに燃えるなよと自分に突っ込みを入れつつも、この缶を開けてみました。

脱酸素剤の威力。_d0065545_2234949.jpg

2004年12月、ということは2009年1月時点で4年以上経過。
期限内でもかなりひどいと思ったもうひとつの乾パン。
ましてこれは期限よりさらに4年....ドキドキ。

脱酸素剤の威力。_d0065545_2241143.jpg

パカッ!(←缶を開ける音)
・・・あれれ?

なんの臭いもなし。
見た目も普通。
鼻を近づけてみたらば、香ばしい、おいしそうな匂いまで。

もちろん、食べてみましたとも。(笑)
いやいや、とても香ばしくて、おいしかったです。
なんでこんな違いが?!

脱酸素剤の威力。_d0065545_2243189.jpg

よくよく缶をみたらば、なんと脱酸素剤が入っていたのでした。
確かに食べ物が傷む(特に油脂分)=酸化なのですが、あっぱれ脱酸素剤!という感じ。
ちなみに、メーカーはサンリツでした。
個人的には是非お勧めしたい乾パン。

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ちなみに、強烈な油臭さを味あわせてくれた缶入り乾パンにはやはり脱酸素剤は入っておりませんでした。
(もうひとつ、他のひとの袋にまた別のメーカーの乾パンが入っていて、総務の人と面白半分に開けてみましたが、最初の乾パンほどではないにせよ、やはりちょっと微妙な臭いが。)

サンリツもそれ以外のブランドも、賞味期限は製造より5年となってました。
(ということは、私がおいしくいただいたサンリツの乾パンなんて作られたのは1999年!)
油がまわってしまった乾パンの缶には「直射日光・高温多湿を避けて保存ください」と注意書きがありました。まあ、机の下なので直射日光や多湿というのはないんですが、なにしろビルの中のオフィス。真夏は平日は冷房が入るものの週末はかなりの室温になっているはず。
なので、傷んだ乾パンのメーカーが悪いとも言い切れませんよね。
ただ、やっぱり脱酸素剤入りに軍配があがります。
災害にあって辛いときに、油臭い乾パンを食べるのはさらに辛いと思うし。

が、交換した新品の方はやっぱり臭くなった乾パンと同じブランド。
親会社の総務部の斡旋だそうで。うちの会社の総務の担当者に、念のためこのことを報告したらとお願いしておきました。無料で配布ならまだしも、うちの会社がお金を出して買っているものならばこういうところ、妥協しちゃいかんと思うのですよ。

ちなみに、長期保存のミネラルウォーター、こちらも期限が近くなっていたので何人かが開けて飲んでみたそうですが、なんか「苦い」とか「不味い」とか恐ろしいことを言っていて...
私水はちょっと怖いので(おいおい)試してみませんでしたが、こちらの方がもっと深刻?
期限が切れたペットボトルは飲料以外に使うかもとおもって未開封のままとってあります。

こういうものを使う機会が来ませんように...と祈ってます。
by bramble | 2009-02-08 22:32 | 日常のひとこま
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