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Sara Watersと江國香織
最近読んだ本、買った本、読もうと思っている本。

*二ノ宮知子『のだめカンタービレ』第18巻。
*ジェイン・アン・クレンツ『曇り時々ラテ』
*サラ・ウォーターズ『夜愁』上下巻
*絵國香織『思いわずらうことなく愉しく生きよ』
*Alexander McCall Smith "The Girl Who Married A Lion"
*Dalene Matthee "Circles in a Forest"



「のだめカンタービレ」18巻。
相変わらず面白い。このマンガのいいところは、登場人物それぞれが成長していき、それぞれに影響しあっていくところ。
いろんな思いを抱え、自分ひとりでは見えなかったものが見えてくる・・・というのがさりげなく描かれている。
(あっ、いつのまにか実写版ドラマのDVDが出ている!欲しいなあ。←物欲大魔神。)

ジェイン・アン・クレンツ『曇り時々ラテ』
最近コージーミステリーにはまっていて、これもそのひとつと思って買ったもの。
主人公の女性はケータリングをしていて、本の帯には「全米ベストセラー」の文字が踊る。
それに洒落たタイトル。ラテの文字にアマンダ・ヘッサーの『アマンダの恋のお料理ノート』のミスター・ラテをふと思い出し。
・・・まあ、それなりに面白かったけど、7ページから始まって479ページで終わる本文の303ページまで事件のかけらも出てこないというのはどうかと思う。「極上ロマンティックミステリ」と紹介されているけど、ミステリはおまけで結構刺激的なお色気ラブロマンスを書きたいために付け足したんじゃないかという気さえしてくる。(ベストセラーになったのもこっちが理由?)
洒落た邦題も原題は"Trust Me"だったりしてちょっと陳腐という気がする。
ミステリ・コレクションという文庫だけど、ハーレクインロマンスじみてるなあ。このシリーズはたぶん二度と買わない。

まだ読みかけのサラ・ウォーターズの『夜愁』
ビクトリア時代を舞台にした前作の『荊の城』『半身』は秀逸だったけれど、1944年のロンドンを舞台にしたこの作品は果たして?
読んだ限りではやはり描写や独特の雰囲気を醸し出すところはさすがと思わせる。
あわてないでゆっくり読もう。もったいないから。

絵國香織『思いわずらうことなく愉しく生きよ』
今日買ったばかりで読みかけ。絵國香織の本はいつもぐいぐい読めてしまう。
彼女の小説に出てくるような女性はみんないい加減というかなんというか、身近にいたらば、きっと嫌いになるだろう。
にもかかわらず物語として読むのは好きだ。
なぜだろう。
きっとそこに押し付けがましさとか「こうなくてはならない」という圧迫感がないから。
かな?
ついでに言えば、いい加減なのが嫌いというのは私がきちんとしているからじゃなくて、むしろ同族嫌悪というものじゃないかなと思う。

Alexander McCall Smith "The Girl Who Married A Lion"
南アの空港の書店で買った本。この人は"No.1 Ladies' Detective Agency"の作者で、この本はアフリカ各地の伝承をまとめたもの。Mma Ramotsweが前書きを書いてたりしてユーモアたっぷり。(だって、Mma Ramotsweは"No.1 Ladies' Detective Agency"の主人公、つまり架空の人物なんだもの。
半分くらい読んだけれど、なかなか面白い。子どもの頃読んだ松谷みよこ編の『むかしむかし』という昔話集を思い出す。
McCall Smithはもともとスコットランド出身のようで、エジンバラを舞台にした"44 Scotland Stree"はボツワナが舞台のNo. Ladies'とはまた違った趣き。

Dalene Matthee "Circles in a Forest"
これも南アで購入。Dalene Mattheeは南アの有名な作家で私はあいにくAfrikaansは読めないので英語版。忙しさにまぎれて積読になってます。
去年買った"Feila's Child"も実は読みかけだったりして・・・

そういえば上の2冊と一緒にKazuo Kakai M.D. 、Nakana Ide共著 "The Art of Lying"なんて本も買っちゃったんだっけ。
なんと、日本語の本の英訳。
Nakana Idenなんてふざけた名前だなあと思っていたら、日本語版(というかオリジナルですね)『ウソの研究─上手なウソのつき方教えます!』は酒井和夫著となっている。もしかしてこれは酒井氏のジョークなのか?
それにしてもなんでこんな本、買っちゃったんだろう?
by bramble | 2007-06-30 20:24 | 読む
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