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Miss Potter, The Holiday, Apocalypto
最近映画を観に行ってなかったけれど、出張の往復の飛行機の中で何本かみることができた。
Cathayだったので成田から香港まで約4時間半、香港からヨハネスブルクまで13時間強。
(悲しかったのは行きの香港~ヨハネス便のモニタが壊れてて、映画も何にも観れなかったこと。幸いwalkmanを持ってたので、Agath Christieの4.50 from Paddingtonのドラマ化したのを聴いたり音楽を聴いたりしたけど。)

Letters From Iwo Jimaなんかもあったけれど、深刻なのは観たくなかったので(疲れるのだ)もっと軽いのを観ることにした。



最高だったのは Miss Potter。(往復で3回は観た。)
日本ではPeter Rabbitの作者としておなじみのBeatrix Potterが絵本作家として独立していくところを描いた映画。
ずいぶん前に、英国の湖水地方に旅行して、Potterの住んだHill Top Farmなどゆかりの地を訪れたことがある。Potterは絵本作家として有名になったけれど、本当は学術書の挿絵を描きたかったそうだ。でも当時女性がアカデミックな場所で一人前に働くのはとても難しかったようだ。(Potterは裕福な家の出だったため、働くということ自体がとんでもないことだった。働かなくてもいい人間=紳士という時代だったから。良家の娘はいい家に嫁ぐことが最大にして唯一の人生の目標、みたいなところがあった。)Potterの様々な菌類(きのこ)の絵を見たけれど、素晴らしかった。そして、Potterは自然保護運動の草分け、National Trustの創設期のメンバーのひとりでもある。

映画という時間的に制約のある中では全てを描くことはもちろん無理なので、Miss Potterでは絵本作家としてのPotterが中心で、後半Windermereに暮らし始めてから自然の豊かな土地を買い取って保護する運動に参加し始めるところも少しだけ出てくるが、中心は絵本の出版から絵本作家として成功していくあたり。出版社の担当者Norman Warneとのロマンスが中心。

Renée Zellweger演じるBeatrixがまず素晴らしかった。特別な美人ではないのだけれど、生き生きとした表情、強い意志と独立心、とても魅力的なBeatrix Potterだった。
同じくらいよかったのはNormanの妹でBeatrixの親友となるMillie Warneを演じたEmily Watson。ちょっと男勝りで「生涯独身を貫く」と息巻いているMillie。観ていてこんな友だちが欲しいと思うほどの魅力。

日本では公開されないのかな?また観てみたい。
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公式サイト

ほかにThe Holidayも観てみた。
エンターテイメントとしてはそこそこ面白かったかな。
米国と英国の傷心の女性がふたり。
インターネットで知り合って、気分転換のためお互いの家で過ごすことに。
個人的に気に入った部分はKate Winslet演じるIrisがLAで昔脚本家として活躍した老人としりあい、お互いに話をしたり、励ましあったりして次第に生き生きとしてくるところ。
Cameron Diaz(Amanda)はかわいいし、Irisの兄Grahamを演じたJude Lawはハンサムだし、でも、LAでIrisが知り合うJack Blackはねえ...(正直言ってちょっと苦手。私は面食いなのだ。)

ちょっと変わってたのはApocalypto
古代マヤ文明を舞台にしたメル・ギブソンの映画。
なんというか血なまぐさいといえばそうなのだけれど、迫力があって面白いといえば面白い。
マヤの遺跡で見つかるような絵そっくりの髪型をした人々がちょっと面白い。
日本語サイト
by bramble | 2007-05-27 00:45 | 観る・聴く
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