『クッキング・ママ』シリーズ
熱が出ている間はずっとベッドですごした。
だいたいはうとうとと寝ていたのだけれど、ちょっと具合がよくなると、すぐに退屈するので本を読んだ。(本中毒なのだ、私は。)

相変わらず面白くてたまらないダイアン・デヴィッドソンの「クッキング・ママ」シリーズ。
この間、気になることとして書いた言葉のうち、linzer torteとcarzoneは、『クッキング・ママの供述書』『クッキング・ママの鎮魂歌』でそれぞれこんな表記に変わっていた。

「お好きなのをどうぞ。食べ物は苦痛をやわらげてくれるでしょ」
そう、異を唱えられるわけがない。それに、リンツァー・トルテは大好きだし。スパイスと砕いたナッツと砂糖漬けのラズベリーが乗ったトルテを口いっぱいに頬張った。
(ダイアン・デヴィッドソン『クッキング・ママの供述書』加藤洋子訳 集英社文庫 p398)
二階から静かにドアを閉める音がして、足音がつづいた。階段がきしみ、巨漢のファーザー・ピートズカーキの巨体がおりてきた。ファーザー・ピートはどう見ても監督教会の司祭には見えない。映画『ゴッドファーザー』の司祭にこそぴったりだ。巨体に似合わぬ小さな黒い靴が視界に入り、短い箸のような脚がつづく。一段おりるごとにゆっくりとバランスをとるので、黒に包まれたカルツォーネ(チーズとハムをつめて半円形に折り重ねたピザ)みたいな体が、なんとか転がり落ちずにすんでいる。
(ダイアン・デヴィッドソン『クッキング・ママの鎮魂歌』加藤洋子訳 集英社文庫 p139)

私みたいに「気になってしまった」読者がいたためか、それとも翻訳者自身が気がついたのか。

でも一番驚いたのは、「リンツァー・トルテ」の出ているページの次のページに、なんというかしるしが付いていたこと。
製本のときにページの端が折れたまま紙を裁断してしまったらしい。
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偶然にすぎないのだけれど、「ほら、見て!」と本が言っているみたいで面白い。

ところで、今読んでいる『クッキング・ママの鎮魂歌』を読み終わってしまうと、次がない・・・この本はこのシリーズの最新刊だし、ジョアン・フルークもこの間最新刊を読んだばかり。
あ、でも、コージーミステリーはしばらくお預けになっちゃうけれど、ガース・ニクスのダークファンタジー『ライラエル』が待っているんだっけ。
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by bramble | 2006-11-05 22:49 | 読む
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