衝動買い
本屋に行くと、つい。

アゴタ・クリストフ『文盲』
あっという間に読んでしまった。
予想通りの内容。
(だからといってつまらなかった訳ではない。)
小説『昨日』が改めてああなるほどと思える。

斉須政雄『調理場という戦場』
フランス料理店のシェフのエッセイ。
プロの仕事についての話というのは面白いものだけれど
料理という分野での話は特に好きだ。(だからつい買ってしまう。)
最初の方を少し読んだだけだけれど、これもなかなか面白い。

松下和弘『ミネラルウォーター完全ガイド』
水がちょっと気になって。
ぱらぱらっとめくってみたら、日本のミネラルウォーターも
ずいぶん種類があるんだなあと感心してしまった。

シェイクスピア『新訳 ヴェニスの商人』
学校の教科書に出てきたのは覚えているけれど、
考えてみたらばちゃんと読んだことがないのだった。

杉浦日向子『お江戸でござる』
NHKの番組『お江戸でござる』で杉浦日向子がいつも
解説をしていたのだっけ。
好きだったんだけれどなあ、杉浦日向子。
彼女も亡くなってしまって、残念。




プロの仕事と書いてて思い出したのだけれど、この本を買った某書店にはがっかり。

プラハ店のMちゃんにプレゼントしようと旅の指差し会話帳シリーズのJapan編の英語版を探したのだけれど、中国語・韓国語・スペイン語だけしか棚になかった。レジで店員さんに「すみませんが、英語版はありませんか?」と聞いたらば、その店員(若い女の子)は早速端末で探し始めた....のはいいけれど、待っても待ってもなかなか終わらない。
10分どころか20分くらい待たされたような気がする。
挙句の果てに私を端末の方に呼び寄せて、「最近出たものですか?見当たらないんですが・・・」
数ヶ月前に買ったことのある本なので、もちろん存在していることは知っている。
うろうろ探している途中で、棚のところまで一緒に言って「これの(中国語版などをさして)英語版がほしいんですが」とまで言ったのに。

この書店は夜遅く、23時まであいているので便利。昨日もそれで立ち寄ったのだけれど、いくら仕事帰りだからって、時間をもてあましているわけではないんだし、はっきり言って早く本を買って帰りたかった。

「見つからない」と言ったまま、また同じ画面を睨んで、というよりはぼーっと眺めているものだから、これ以上時間をかけても無駄だと思った。
「もう結構ですから」
と言って、ほかの本だけ買うことにした。
(それでもまだ画面を見つめている。おいおい。)
横にいた男性の店員(どうみてもこの女の子の先輩)に「あそこの棚にないものは在庫にもないんですか?」と聞いたらば「ありません」。

これにはかなり頭に来た。
「それだったら、最初からそう言ってくださればよかったんですけれど!」
思わず嫌味が口をついて出てしまった。
「無いのならほかのお店で探しますから」

あなたの方が先輩でしょう?後輩の店員が客にちゃんと対応できていないのをなぜ黙って見てるの?(とは口に出さなかったけれど、心の中では絶叫してた。)
ちゃんと応対できないと店の名前に傷がつく、なんて気持ちはどこにもないんだろうなあ。
女の子もプロ意識がゼロというか、レジ打ちしか習っていないんだろうか。
客が本を探している。棚になくても在庫にあるのかどうか。
ないのならば「在庫はありませんが取り寄せますか?」と聞くべき。
もしくは在庫を調べましょうか?と。
端末で探してもうまく行かなかったなら、なぜ別の店員に相談するとか助けを求めるとかしないのだ?
客を待たせたらば「お待たせして申し訳ございません」って言うのが普通じゃないの?
(接客業じゃない私だって、仕事で人を少しでも待たせたらそういうのが常識だと思っているのだけど。)

多少、不慣れだって、もたもたしてたって、別に腹を立てたりはしない。
だけど、「どうしたらいいのか、なにをしたらいいのかわかんない」という状態で目の前でぼーっとされると、もしくは当然すべきことをせずに平然としていられると、さすがの私も腹が立つ。

高校生や大学生のころ、よく神田の書店に通った。
小さい個人商店のこともあったし、大きな書店にもよく行ったけれど、どこでも私がものすごく感心したことがある。
それは、「こういう本が欲しい」というと、それがどんなにマイナーで知られていないような本でも、店員がまっすぐ(つまりどこだっけ?なんて迷ったりせず)一直線に書棚に向かっていって、目当ての本をぱっと手に取り渡してくれたことだ。
つまり、店員さんはどこにどういう本があるのか、どういう分類になっているのかをちゃんと把握していたのだ。(オンライン検索なんて便利なものはまだ存在しなかったころの話だ。)
こういうのをプロの仕事というんだなあとしみじみ感心した。

正社員だろうと、アルバイトだろうと、プロ意識のない仕事をする人はきらい。
お金をもらうっていうことは、素人じゃないってことなんだから。
「へえ~、さすが」と思わせて欲しい。

(あ~あ、こんなささいなことで腹を立てるなんて。自分の度量なさ、器の小ささにも腹が立つのであった。)
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by bramble | 2006-07-14 04:03 | 読む
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